題名のない文章たち

日記のような、そうでないような、そんなただの文章のあつまり

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

今も眠ったままの貴方へ

一つ言っておきたいことがある。私は私の青春の青い時期のほとんどを貴方に捧げたのだから、そろそろ目覚めて私に別れの言葉を言わせてほしい。 高校二年で心身共になにかきっかけがあったにせよ憔悴しきっていたところを助けてくれて、好意を向けてくれたこ…

無力

彼は頭が痛いと私のベッドでずっと眠っていた。ときどき頭の痛みに顔を歪めて寝返りをうつ。私はその隣で何もできずに本を読んでいた。何もしてあげられないのならば、せめて自分のためになることをしようと、読んでいたのだった。ときどき寂しくなって、彼…

陳腐

たまに、自分の書いたものを読み返す。読み返すのは好きだ。書いている時は、何かに急き立てられているようにがむしゃらで上手いか下手かなんて気にならない。しかし読み返すと、なんだこんなくだらないことをだらだら書いていたのか。と少し面白くなってく…

2人の朝食

今週のお題「一番古い記憶」その時のことを思い出すといつも必ず私は私を俯瞰して見ている場面ばかり浮かぶので、私自身にも夢なのか加工されてしまった記憶なのかはっきり分からない。でも、確かに母と私と2人でテーブルの前に座っている。私は朝ごはんの食…