題名のない文章たち

日記のような、そうでないような、そんなただの文章のあつまり

網膜剥離になった話 その1

左目が網膜剥離になったときの話を書いておこうと思う。

眼鏡を買い換えるために処方箋をもらおう、ついでになんか最近左目が変だから念のため見てもらおうと思って近所の眼科へ行ったのが土曜日。

眼鏡の処方箋のほうはちょちょっと視力検査をしてもらって終わり。でも、次の左目の検査の雲行きが怪しかった。

病院に行く、2週間ほど前から左目目尻にフラッシュのようなものが見えるようになった。頻度は1日に1度あるかどうか。最初は眼鏡になにかの光が反射したのだと思って全く気にもとめず。
それが気がつけば、毎日見えるような気がする、今まで見えなかったような場所で光が見えるように。これはおかしい。
見え方に変化はないが、フラッシュがちょくちょく見えるのはストレス。
ということで、眼科へ。

光が見えるという症状は網膜剥離の可能性があるらしく、眼底検査をすることになった。字のまま目の奥の網膜あたりをよくよく見てみましょうというもの。
この検査で使われるのが散瞳薬。簡単に言うと、瞳孔を開きっぱなしにする薬で、瞳孔が開いたところで強い光を当てつつ目を検査する。
この薬が効いてくるまで30分ほどかかるのだが、ピント調節機能も同時に麻痺するので待ってる間に読んでいた本の文字がだんだん読みづらくなり最終的には老眼のお爺さんが新聞を読んでる時のように本を近づけたり遠ざけたりしなければいけなくなった。これは少しおもしろい体験だった。

肝心の眼底検査は、医師の指示通りに四方に目を動かしていく。これがなかなか大変。瞬きができないのと光を当てられてるのとで涙がだらだら出てくる。瞬きしたいけど、指で開かれててできないというもどかしさは言葉では表現しにくい。是非ちょっと瞼を押さえて試してみて欲しい。

左目、最初はホワイトウィズアウトプレッシャーに見えるということだった。これは簡単に言えば目玉に白いほくろみたいなものがあるだけで全く問題ないものであるらしい。しかし亀裂に見えなくもないとのこと。なので更に詳しく見るために拡大鏡を目に入れるという。

大鏡をはめるために目薬の麻酔薬を入れられた。おかげで目に直接レンズをはめられても全く痛くもなんともなかった。ついでに、頭が動かないようにと綺麗な看護婦さんに頭を押さえつけられるというオプションつき。

これで出た結果が、網膜に亀裂が確認できるということである。紹介状をもらって月曜日に大きい病院へ行くことになってしまうのだった。