題名のない文章たち

日記のような、そうでないような、そんなただの文章のあつまり

薬をもらった

病院に行った。いろいろ話す内容は考えていったが、結局うまく話すことはできなかった。先生は頭でっかちになっているようだと言う。もっと周りの人に甘えたっていいと言う。それができなかったから、ここに来たのになぁと少し思った。それができるようになったらどれだけ楽に生きていけるようになるのだろうかとも少し思った。

まだ病名が付くような段階ではないのだろう。特にそういう話はされなかった。少しだけほっとした。気になる病気をたくさん調べて、これだったらどうしようこれだったら嫌だなと思っていたから全部違ってほっとした。

でも、ほんの少しだけあなたが怠けている訳ではないのだ病気のせいなのだと言ってもらえるのを期待してしまっていた。自分が眠れない動けないことへの免罪符になるような気がしていた。私はずるいのかもしれない。

とりあえず弱めの睡眠薬を出してもらった。睡眠を改善して、生活リズムを整えるところから始めることになった。あとは、悩みの種になっていることを学校の指導教官に頑張って相談してみること。それを何回も言い聞かされた。

初めて薬を飲んでみた。すぐには眠くはならなかった。体はちょっとだけ重たくなった。いつの間にか眠っていた。眠ったり起きたりを繰り返して朝になっていた。夢もたくさん見た気がする。でも、起きたときまだ午前中だった。そんな時間に起きられたのは久しぶりだった。それだけで嬉しかった。

今日は買い物にも行けた。壊れていた自転車を修理に出せた。ほんの少し勉強もできている。ちょっとずつうまく生きていけているような気がした。

今日もちゃんと眠れるといいと思う。