題名のない文章たち

日記のような、そうでないような、そんなただの文章のあつまり

それでも生活は続く

サークルの同期が死んだ。突然の連絡だった。いや、どこかでそんな予感はしていた。きっと長くないのだろうと。

大きな病にかかって、でもまだ死なない大丈夫、一年で戻ってくると言っていたのはほんの一年と半年前。

どんな顔をしたらいいのか、どんな話をしたらいいのか分からなくて会いに行けなかったことを、会いに行かなかったことを、今更後悔しても遅い。

元気がないのも知っていた。でも向き合いたくなかった。きっとそのうち戻ってくるだろう。まだそんなに重大な事態にはなってないのだろう。大丈夫だろう。そんなふうにずっと思って、向かい合うのを拒んでいた。そんな私を許して欲しい。

 

今でも、いつか、学校ですれ違って、久しぶりなんて言い合って笑うような気がする。

 

あれは、いつだったか

活動が終わったあと、一緒に家まで歩いた。自転車を置いて、近所のラーメン屋さんで一緒にラーメンを食べた。

楽しかった、と言ってくれた。多分はじめて2人きりで食べた晩ご飯だった。

 

入院が決まってすぐに、サークルは部活になった。流星群を見に行けるほどの規模になった。

いつか、みんなで流星群を見に行きたいと言っていた君のことを私は忘れない。忘れたくない。君のいない生活が続くとしても、忘れない。

 

明日は多分、星が綺麗だろう