題名のない文章たち

日記のような、そうでないような、そんなただの文章のあつまり

物書き

文章を書いて生きていきたいと言うと必ず止められる。
そんな者になれるのはほんの一握りの人間だけだと。儲からないからやめておきなさいと。

実際に文章を書いて生きている人にさえそう言われる。

私は聞きたい。
では、なぜあなたは儲からないのに生きていくのがとても難しいのに文章を書いて生きているのかと。文章を書いていないと、何かを語っていないと生きていけないからずっとそうやって過ごしてきたのでしょうと。

私は、きっと、何かを語っていないと生きていけない人間なんだろう。そうやっていないと気が済まない人間なんだろう。
何かを語り、この世界に自分の言葉で傷をつけずに死ねない人間なんだろう。

だから今日もまた文章を書く。誰も読んでいないとしても。価値のないものだったとしても。
そうやってこれからも生きていく。